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2026/01/30 虫歯

重度虫歯の治療はどうなる?抜歯が必要なケースとその後の選択肢

重度虫歯の治療はどうなる?抜歯が必要なケースとその後の選択肢

重度虫歯とは?進行度と症状を知ろう

虫歯は進行度合いによってC0からC4まで5段階に分類されます。

C0はエナメル質の初期脱灰で、再石灰化により改善が可能な段階です。C1はエナメル質に小さな穴が開いた状態、C2は象牙質まで達し冷たいものがしみる段階となります。

重度虫歯と呼ばれるのはC3とC4です。

C3は歯髄(神経)まで炎症が及んだ状態で、ズキズキとした激痛が特徴です。痛み止めが効きにくく、夜も眠れないほどの痛みに悩まされる方も少なくありません。頬が腫れることもあります。

C4になると歯髄が壊死し、歯が崩壊し始めます。歯冠部分がほとんど残っていない状態で、歯ぐきが腫れて膿が出る歯槽膿瘍が見られることもあります。神経が死んでいるため痛みを感じないこともありますが、これは決して良い状態ではありません。

レントゲン検査では、歯の根の周りに大きな感染領域(根尖病巣)が確認されることが多いです。

 

抜歯が必要になる具体的なケース

すべての重度虫歯が抜歯になるわけではありません。

C3の段階では根管治療で歯を保存できる可能性があります。感染した神経を取り除き、根管を徹底的に洗浄・消毒した後、特殊な薬剤で根管を詰め、被せ物を装着して歯を保護します。

しかし、以下のようなケースでは抜歯が必要になります。

歯の大部分が崩壊している場合

歯冠部分がほとんど残っておらず、根っこだけの状態(残根状態)では、被せ物を支える土台を構築できません。このような場合、治療しても長期的に持たせることが難しく、抜歯を選択することになります。

根っこまで虫歯が広がっている場合

虫歯が歯の根っこまで到達して大きく損傷していると、細菌が内部に入り込み、根管治療だけでは対応できなくなります。根の内部で細菌感染が広がると、隣の歯や歯茎に影響を及ぼす可能性があるため、迅速な治療が求められます。

歯茎や骨にまで炎症が広がっている場合

虫歯が進行すると歯茎や顎の骨にまで炎症が広がることがあります。あごの骨にまで炎症が広がっている場合、放置するとほかの歯へも影響が及ぶ可能性があります。炎症が慢性化すると全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、抜歯が最善の選択となります。

歯の根っこが割れてしまった場合

虫歯が進行すると歯の根っこが割れてしまうことがあります(歯根破折)。特に奥歯は噛む力が強いため、歯根破折が起こりやすい部位です。割れ方によっては治療しても修復できないケースもあり、その場合には抜歯が必要になります。

 

抜歯のメリットとデメリット

抜歯に抵抗感を抱く方は多いでしょう。

しかし、重度虫歯を抜歯することでさまざまなメリットが得られます。

抜歯のメリット

痛みや腫れから解放されるのが最大のメリットです。虫歯が進行すると激しい痛みが現れたり歯茎が腫れたりしますが、抜歯をすることで痛みの原因が除去され、不快な症状から解放されます。

隣接歯への悪影響を防ぐことができます。虫歯を放置すると隣の健康な歯にも感染が広がるリスクがあります。抜歯によって感染源を取り除くことで、隣接歯や歯茎へのダメージを防ぐことができます。

全身の健康を守ることができます。虫歯が進行すると細菌が血流に乗って全身をめぐる可能性があり、心臓病などの全身疾患を引き起こすリスクが高まるといわれています。抜歯をすることで体内の細菌感染を抑え、全身の健康リスクを低減できます。

咀嚼機能が回復します。虫歯が進行すると痛みや不快感、歯の崩壊によって咀嚼機能が低下します。抜歯をすることで入れ歯やブリッジ、インプラントなどの歯を補う治療を受けることが可能になり、見た目はもちろん咀嚼機能を回復させることができます。

抜歯のデメリット

一方で、抜歯にはデメリットもあります。

咀嚼能力が一時的に低下します。歯を失うことで噛む力が弱くなり、食事に支障が出ることがあります。ただし、適切な補綴治療を行うことで改善できます。

審美性が低下したり発音が不明瞭になったりすることがあります。特に前歯を失った場合、見た目や話し方に影響が出る可能性があります。

隣接歯に負担がかかります。歯を失うと隣の歯が傾いたり、噛み合わせのバランスが崩れたりすることがあります。

あごの骨が痩せる可能性があります。歯を失うと咀嚼刺激がなくなり、顎の骨が徐々に吸収されていきます。

患者さんの負担が増えます。抜歯後は補綴治療が必要になるため、治療期間や費用の負担が増加します。

 

抜歯の費用と治療の流れ

抜歯の治療自体には保険が適用されます。

保険適用の場合、一般的な費用の目安は3,000円から7,000円程度です。抜歯の難易度や歯の位置によって費用は変動します。

抜歯の治療の流れ

まず診察と治療計画から始まります。歯科医師が歯の状態やレントゲン画像を総合的に判断し、抜歯の必要性を判断します。治療内容・期間・費用を事前にしっかり共有し、ご納得いただいてから治療を開始します。

次に麻酔処置を行います。表面麻酔や局所麻酔を使用し、痛みに配慮した治療を心がけています。麻酔がしっかり効いてから抜歯を行いますので、術中の痛みはほとんど感じません。

抜歯は専用の器具を使って慎重に行います。歯の状態によっては歯を分割して取り除くこともあります。

抜歯後は止血を行い、ガーゼを噛んで圧迫止血します。通常20分から30分程度で出血は止まります。

抜歯後の注意点として、うがいは優しく行い、抜歯した部分に歯ブラシを当てないようにしてください。抜歯直後は安静に過ごし、麻酔がきれる前に食事をしないことが大切です。抜歯後数日は飲酒や喫煙を控えましょう。

 

抜歯後の治療の選択肢

抜歯後は失った歯を補う必要があります。

治療の選択肢は主に3種類あります。

入れ歯

入れ歯は取り外し可能な人工歯で、歯を1本から数本失った場合には部分入れ歯の適応となります。クラスプと呼ばれる金属製のバネのようなものを残った歯にかけて入れ歯を固定します。

保険が適用される部分入れ歯を作る場合、一般的な費用の目安は3割負担で5,000円から1万5,000円程度です。すべての歯を失った場合には総入れ歯となり、保険適用で3割負担の場合、一般的な費用の目安は1万から2万円程度です。

保険が適用される入れ歯は装着時の違和感や変色、摩耗などのトラブルが起きやすいというデメリットがあります。より耐久性や機能性を重視するのであれば、自費診療で入れ歯を作るのも方法のひとつです。

ブリッジ

ブリッジは失われた歯の両隣の歯を削って被せ物を装着し、その間に人工の歯をつなげる治療法です。保険が適用されるブリッジであれば、一般的な費用の目安は3割負担で1本あたり2万から3万円程度です。

審美性を重視する場合にはセラミック素材を使用した保険適用外のブリッジを選択することも可能ですが、一般的な費用の目安は1本あたり5万から15万円ほどと高額になります。

ブリッジは固定式で患者さん自身での取り外しは不可です。連続2本までの欠損に対応できますが、3本連続して歯がない場合はブリッジでの治療はできません。

インプラント

インプラントは顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。自分の歯のように見え、噛む力も強いのが特徴です。

インプラントは保険が適用されません。自由診療となるため歯科医院によって費用は異なりますが、一般的な費用の目安は1本あたり30万から40万円程度です。

いまいずみ歯科では、世界的に信頼されているストローマン社製インプラントを採用しています。歯科用CTで骨量・神経走行を立体的に把握し、デジタルシミュレーションで埋入位置・角度・深度を事前設計することで、安全性と正確性を高めています。

サージカルガイドを使用し、計画通りの位置に正確に埋入することで、神経・血管リスクの低減と低侵襲を両立しています。骨量が不足するケースにはGBR、ソケットリフト、サイナスリフト等の骨造成で対応し、難症例でも治療可能性を広げています。

インプラントのメリットは、自然な見た目・噛み心地で会話も食事も通常の感覚に近いこと、ブリッジのように健康な歯を削らず隣在歯を守ること、咀嚼刺激で顎骨の痩せを予防し骨吸収を抑制して顔貌の維持にも貢献すること、適切なケアで10年以上の機能が期待できる長期安定性があることです。

 

重度虫歯を予防するために

重度虫歯にならないためには予防が何より大切です。

正しいブラッシングを毎日行うことが基本です。歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使用し、歯と歯の間の汚れもしっかり除去しましょう。

食生活を見直すことも重要です。糖分の多い食べ物や飲み物を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。

定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。3か月から4か月ごとの定期メンテナンスをおすすめします。

フッ素塗布やシーラント処置を受けることで、虫歯の予防効果を高めることができます。

いまいずみ歯科では、「削らない・抜かない」治療を心がけ、天然歯の保存を最優先にしています。丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明で、治療内容・期間・費用を事前にしっかり共有し、ご納得いただいてから治療を始めます。

痛みへの配慮として表面麻酔や低侵襲な方法を採用し、歯科が苦手な方も安心して通院できる環境を提供しています。佐野市内限定で無料送迎サービス(事前予約制)も実施しており、通院が難しい方をサポートしています。

 

まとめ

重度虫歯は激しい痛みに悩まされたり、歯を失ったりするリスクが高くなります。

C3やC4の段階では根管治療で歯を保存できる可能性もありますが、歯の大部分が崩壊している場合や根っこまで虫歯が広がっている場合、歯茎や骨にまで炎症が広がっている場合、歯の根っこが割れてしまった場合には抜歯が必要になります。

抜歯後は入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身の状態や生活スタイルに合わせて最適な治療法を選択することが大切です。

重度虫歯にならないためには、正しいブラッシング、食生活の見直し、定期的な歯科検診が何より重要です。

「もう噛めない」とあきらめていた方にも、自分の歯で噛める喜びを取り戻すお手伝いをいたします。どんな状態でも治療方法はございますので、恥ずかしがる必要はありません。お気軽にご相談ください。

いまいずみ歯科では、佐野市の皆さまが生涯ご自身の歯で食べる喜びを守れるよう、心を込めてサポートいたします。

 

著者情報

いまいずみ歯科 院長

今泉 朋久(いまいずみ ともひさ

 

【経歴】

館林市出身

日本大学松戸歯学部卒業