電話予約

WEB予約

お知らせ

診察時間日祝
09:30 - 13:00--
14:30 - 19:00--

休診日:水曜、日曜、祝日

2025/12/20 虫歯

歯を残せないと言われた…抜歯が必要なケースと治療の選択肢を徹底解説

「歯を残せない」と告げられたときの不安と向き合う

歯科医院で「この歯は残せません」と告げられた経験はありませんか?

多くの患者さんが、その瞬間に大きな不安や恐怖を感じます。歯は一度失うと二度と戻らないため、抜歯の宣告は精神的な負担となるものです。しかし、正しい知識があれば恐怖心は軽減できますし、最善の選択肢を見つけることができます。

いまいずみ歯科では、「削らない・抜かない」治療を心がけ、天然歯の保存を最優先にしています。それでも、やむを得ず抜歯が必要になるケースがあることも事実です。

この記事では、抜歯が必要となる状況や判断基準、保存の可能性、そして抜歯後の選択肢まで、詳しく解説します。安心して最適な選択ができるよう、ぜひ参考にしてください。

歯周病で抜歯と言われたら知っておきたい5つの選択肢

歯周病が進行し抜歯を勧められた場合でも、状況によっては複数の治療選択肢があります。それぞれの特徴や考え方を歯科医の視点でわかりやすく解説します。


► 記事を読む

 

抜歯が必要になる主なケースとその判断基準

歯科医院では常に「歯を残す」ことを第一に考えています。

しかし、残念ながら歯を抜かざるを得ないケースもあります。抜歯の判断は、単に「痛いから」「虫歯だから」というだけではなく、様々な要素を考慮して慎重に行われます。

重度の虫歯や歯周病が進行している場合

虫歯や歯周病が非常に進行している場合、抜歯が必要になることがあります。

歯の内部には「歯髄」と呼ばれる神経や血管が通っています。この部分に細菌が侵入すると、根の先端に膿がたまる「根尖性歯周炎」という状態になることがあります。この状態が長く続くと、歯を支える骨が溶け始め、最終的に歯がグラグラになってしまいます。

また、歯周病が進行して歯を支える骨が大きく失われた場合も、抜歯が必要になることがあります。歯周病は初期には痛みがほとんどないため気づきにくく、気づいた時には進行していることもあります。

歯の破折や亀裂が深部に及んでいるとき

歯に大きな亀裂や破折(ひび割れ)がある場合、特にそれが歯の根の部分まで達している場合は、抜歯が必要になることがあります。

歯の破折は、硬いものを噛んだ時の衝撃や、歯ぎしり・食いしばりによる過度の力、大きな虫歯や詰め物によって歯が弱くなっている場合に起こりやすくなります。また、根管治療(神経を取る治療)を受けた歯は、水分が失われて乾燥し、もろくなりやすいため、破折のリスクが高まります。

歯の破折が歯茎の下(歯根)まで及んでいる場合、修復が非常に困難になります。このような場合、感染や痛みを防ぐために抜歯が推奨されることがあります。

親知らずの抜歯が必要なケース

親知らずは、通常20歳前後に生えてくる最も奥の歯です。

しかし、現代人の顎は小さい傾向にあるため、親知らずがきちんとまっすぐ生えてくるケースは少ないのが現実です。横向きや斜めに生えて隣の歯を押している場合、部分的にしか歯ぐきから顔を出していない場合、清掃が不十分になりやすく、痛みや腫れの原因となります。

特に恐ろしいのは、健康な奥歯まで虫歯や歯周病に巻き込まれるリスクです。親知らずの抜歯が遅れると、最悪の場合「親知らず+その前の大事な奥歯」の2本を同時に失ってしまうこともあります。

歯を残すための保存治療の可能性

抜歯が必要と言われても、諦めるのはまだ早いかもしれません。

歯科医療の進歩により、歯を残すためのさまざまな治療法が登場しています。いまいずみ歯科では、根管治療の専門医が国際的な基準での治療を行っており、できる限り歯を残す努力をしています。

根管治療による歯の保存

根管治療は、歯の内部の感染した組織を取り除き、清掃・消毒して密封する治療法です。

マイクロスコープを用いた精密治療により、従来は抜歯とされていた歯でも保存が可能になる場合があります。歯科用CTで骨の厚みや神経の位置を立体的に把握し、一人ひとりに合わせた治療計画を立てることで、治療の成功率を高めることができます。

歯周組織再生療法の活用

歯周病によって失われた骨を再生させる治療法も存在します。

エムドゲインなどを用いた歯周組織再生療法により、歯槽骨の再生を促すことができます。ただし、重度の感染や歯槽骨の喪失が広範囲に及んでいる場合は、どれだけ高度な技術を用いても保存できないことがあります。

保存を優先しすぎるリスク

保存を優先しすぎた結果、数年後に再治療が困難な状態になり、より大きな損失を招くケースもあります。

そのため、「歯を残すこと」だけが正義ではないという考え方も広がっています。レントゲン写真やCT画像などの検査結果をもとに、患者さんの状態を詳しく分析し、抜歯の必要性を判断することが重要です。

抜歯後の治療選択肢・・・インプラント治療の可能性

やむを得ず抜歯が必要になった場合、失った歯を補う方法を考える必要があります。

現在、日本国内のインプラント治療は年間約100万本以上が埋入されており、これは10年前の約2倍の規模です。特に50代〜70代の患者さんを中心に、「入れ歯ではなく、しっかり噛める歯を取り戻したい」という希望からインプラント治療が選択されるケースが増えています。

インプラント治療とは

インプラントは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する治療です。

入れ歯やブリッジと異なり、自分の歯のようにしっかり噛めることが特長です。隣の歯を削らず、見た目も自然で、長期的な機能回復が期待できます。インプラント体(人工歯根)、アバットメント(連結部)、上部構造(見える歯の部分)の三位一体で、天然歯に近い審美性と機能性を再現します。

いまいずみ歯科のインプラント治療が選ばれる理由

いまいずみ歯科では、精密診断と徹底した治療計画を重視しています。

歯科用CTで骨量・神経走行を立体的に把握し、デジタルシミュレーションで埋入位置・角度・深度を事前設計し、安全性と正確性を高めています。サージカルガイドを使用し、CTデータから作製した手術用の型により、計画通りの位置に正確に埋入し、神経・血管リスクの低減と低侵襲を両立しています。

世界的に信頼されるストローマン社製の素材を採用し、生体親和性・長期安定性に優れたインプラントを提供しています。骨量が不足するケースにはGBR、ソケットリフト、サイナスリフト等の骨造成で対応し、難症例でも治療可能性を広げています。

インプラント治療のメリット

インプラント治療には多くのメリットがあります。

自然な見た目・噛み心地で会話も食事も通常の感覚に近いこと、ブリッジのように健康な歯を削らず隣在歯を守ること、咀嚼刺激で顎骨の痩せを予防し骨吸収を抑制して顔貌の維持にも貢献すること、適切なケアで10年以上の機能が期待できる長期安定性があることが挙げられます。

抜歯の判断を左右する要素と患者さんの選択

実際に歯科医院ではどのように「歯を残すか」「抜いてインプラントにするか」の判断が行われているのでしょうか。

残存歯質の量と歯根の破折状況、歯周病の進行度(特に骨吸収の程度)、嚙み合わせや歯列全体のバランス、患者さんの年齢と全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症など)、経済的な事情と治療への希望(審美性、治療期間など)が主に関係しています。

患者さん側の理解も極めて重要

「抜歯後に何もしない」ことによる隣在歯の傾斜や咬合崩壊といった二次的な問題も説明されなければ、適切な選択ができません。

最近では、カウンセリングに十分な時間をかけ、「この歯を本当に残すべきか」あるいは「インプラントで再構築すべきか」を患者さんと共に判断する医療機関が増えています。いまいずみ歯科では、丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明を重視し、治療内容・期間・費用を事前にしっかり共有し、患者さんの納得を得てから治療を開始します。

高齢化社会における今後の方向性

日本は世界でも有数の超高齢社会に突入しており、これからの歯科医療では「インプラントの寿命」「高齢者に対するメンテナンスの難しさ」も無視できない問題です。

インプラントは正しいメンテナンスを行えば15〜20年以上持つとされており、天然歯に近い機能回復が期待できますが、高齢者にとっては「メンテナンスが自力で難しくなる」「全身疾患との兼ね合いで治療を行えない」という課題もあります。いまいずみ歯科では、3〜4か月ごとの定期メンテナンスでインプラント周囲炎を予防し、術後管理まで一貫してサポートしています。

まとめ・・・最善の選択をするために

「歯を残せない」と告げられたとき、不安を感じるのは当然のことです。

しかし、正しい知識と信頼できる歯科医師との対話があれば、最善の選択肢を見つけることができます。いまいずみ歯科では、「削らない・抜かない」治療を心がけ、天然歯の保存を最優先にしていますが、やむを得ず抜歯が必要な場合には、患者さん一人ひとりの状態や生活に合わせた治療法をご提案しています。

抜歯が必要になる主なケースは、重度の虫歯や歯周病、歯の破折や亀裂、親知らずのトラブルなどです。一方で、根管治療や歯周組織再生療法により、歯を残せる可能性もあります。抜歯後の選択肢としては、インプラント治療が有力な選択肢となっており、自然な見た目と噛み心地を取り戻すことができます。

佐野市のいまいずみ歯科では、歯科用CTとデジタルシミュレーションによる精密診断、サージカルガイドを使用した正確な治療、世界的に信頼されるストローマン社製のインプラント素材、骨造成への対応、術後の一貫したサポートを提供しています。

「歯を失っても、しっかり噛める喜びを諦めないでください。」皆さまが”自分の歯で食べる幸せ”を取り戻せるよう、心を込めてサポートいたします。お困りごとはお気軽にご連絡ください。

 

著者情報

いまいずみ歯科 院長

今泉 朋久(いまいずみ ともひさ

 

【経歴】

館林市出身

日本大学松戸歯学部卒業