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2025/12/20 歯周病

歯周病で噛みにくい原因とは|噛めないまま放置するとどうなる?

歯周病で噛みにくくなる理由

「最近、硬いものが食べづらくなった」「噛むときに違和感がある」・・・こんな症状に心当たりはありませんか。

実は、歯周病が進行すると、噛む力が低下してしまうことがあります。歯周病は、歯を支える歯茎や骨(歯槽骨)を徐々に破壊していく病気です。初期段階では痛みがほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうケースが多いのです。

歯周病の直接的な原因は、歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌です。この細菌が歯茎に炎症を引き起こし、放置すると歯を支える骨まで溶かしてしまいます。骨が溶けると歯がグラグラと揺れ始め、しっかりと噛めなくなってしまうのです。

歯周病による噛みにくさは、単なる不便さだけではありません。噛む力が弱まると食事の質が低下し、栄養バランスが崩れる可能性もあります。また、噛む刺激が脳に伝わりにくくなることで、認知機能への影響も指摘されています。

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歯周病が進行する4つのステージ

ステージ1:歯肉炎

歯周病の最初の段階が「歯肉炎」です。

この段階では、歯茎が赤く腫れ、歯磨きのときにわずかに出血することがあります。まだ歯を支える骨には影響が及んでいないため、適切なケアを行えば元の健康な状態に戻ることが可能です。

痛みなどの自覚症状がほとんどないため、多くの方が見過ごしてしまいがちです。しかし、この段階でのケアが、その後の歯の健康を大きく左右します。

ステージ2:軽度歯周病

歯茎の炎症が進み、歯を支える骨にも影響が出始める段階です。歯茎の腫れや出血が継続的に見られ、ブラッシング時の違和感や口臭を感じる方も増えてきます。

歯と歯茎の間には「歯周ポケット」と呼ばれる溝が形成され、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。骨の破壊はまだ大きくありませんが、放置すると中等度・重度へと移行するリスクが高まります。

この段階で正しい歯磨き方法を身につけ、歯科医院で専門的なクリーニングを受けることで、炎症を抑えて骨の破壊を食い止められる可能性があります。

ステージ3:中等度歯周病

歯槽骨の破壊が顕著になり始める段階です。

歯がぐらつき、歯周ポケットも深くなっていることが確認できます。日常生活の中で口臭が気になったり、歯茎を押すと膿が出たりするトラブルも増えてきます。

ここまで進むと、歯科医院での徹底したプラークコントロールや歯周外科処置が必要になるケースが多くなります。食べ物をうまく噛み砕けず、大きな食塊のまま飲み込むことになり、嚥下が困難になったり誤嚥のリスクが高まったりします。

ステージ4:重度歯周病

歯槽骨の半分以上が破壊され、歯を支えることが難しくなっている状態です。

歯を指で押すとグラつきがはっきりとわかり、歯茎から膿が出ることもあります。硬いものが噛みにくく、噛むと痛みを感じることも少なくありません。歯が抜け落ちるリスクが非常に高いため、迅速な歯科治療が必要です。

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噛めないまま放置すると起こる深刻な影響

口腔内への影響

歯周病で噛みにくい状態を放置すると、口の中のバランスが大きく崩れていきます。

噛み合わせの位置がズレてしまい、残っている歯に過度な負担がかかるようになります。その結果、健康だった歯の周辺の骨が溶けたり、歯茎が下がったりする原因になります。また、歯への強い負荷は、歯が折れたり、根の先に膿ができたりして、歯の寿命を短くすることにもつながります。

歯がない部分があると、その両隣の歯が少しずつ傾いてきたり、反対側の歯が伸びてきたりします。伸びてきた歯は、顎の骨の中に埋まっていた部分が露出するため、しみたり虫歨になりやすかったりします。

さらに、歯がない部分では噛む刺激が骨に伝わらなくなり、骨が痩せていきます。骨が痩せると同時に歯茎の位置も下がって、凹んだような形になり、見た目が悪くなりやすいです。

全身への影響

歯周病による噛みにくさは、口の中だけの問題ではありません。

しっかりと噛めないと、食べ物を十分に咀嚼できず、胃や腸への負担が増します。消化器官に過度な負担がかかることで、栄養の吸収が悪くなり、全身の健康状態にも影響を及ぼす可能性があります。

また、噛む回数が減ることで、口周りの筋肉が使われなくなり、筋力が低下していきます。特に頬の筋肉が低下すると、頬の位置が下がって老け顔に見えるようになります。顔貌の変化は、対人関係や自信にも影響を与えかねません。

さらに深刻なのは、噛む刺激が脳に伝わりにくくなることです。咀嚼による脳への刺激が減少すると、認知機能の低下リスクが高まることが指摘されています。実際、歯周病と認知症の関連性を示す研究データも報告されています。

歯周病菌は、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞などの全身疾患とも密接に関係していると言われています。口腔内で繁殖した細菌が血流に乗って全身を巡り、さまざまな疾患のリスクを高める可能性があるのです。

いまいずみ歯科の歯周病治療

当院では、歯周病の治療と予防に力を入れています。

治療の基本は、丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明です。治療内容・期間・費用を事前にしっかりとお伝えし、患者さんにご納得いただいてから治療を開始します。「削らない・抜かない」治療を心がけ、天然歯の保存を最優先にしています。

精密な診査・診断

歯周病治療を成功させる鍵は、事前の診査・診断にあります。

当院では、歯科用CTで骨の厚みや神経の位置を立体的に把握し、一人ひとりに合わせた治療計画を立てています。歯周ポケットの深さを測る際も、より正確な歯茎の状態を把握するため、1つの歯につき6か所を測る「6点法」を採用しています。

レントゲン撮影により顎の骨の異常がないかも確認し、歯のどのあたりに汚れがついているのか、歯が揺れていないかなど、細かい検査を行っています。

専門的なクリーニング

歯周病の主な原因となる歯垢と歯石を徹底的に除去します。

特に、唾液中の成分と結びついて蓄積する歯石は、患者さんご自身では取り除くことができません。歯と歯茎の間の歯石を専用の器具で除去し、歯の根の表面を滑らかにする「スケーリング」と「ルートプレーニング」を行います。

また、歯科衛生士による徹底的な歯のクリーニング「PMTC」も実施しています。毎日の歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石、着色汚れを専用の器具で除去し、歯の表面をツルツルに磨き上げます。虫歯や歯周病、口臭予防に効果があり、歯本来の白さを取り戻せます。

ブラッシング指導

正しい歯磨きの方法は、歯並びや歯の形によって一人ひとり異なります。

ご自身の磨き方の癖を知り、正しいブラッシング方法に改善することで、毎日の歯磨き効果を十分に引き出せるようになります。当院では、患者さん一人ひとりの口内環境を正確に診断し、食習慣や歯磨き習慣のヒアリングを行い、より良いケア方法を提案しています。

定期メンテナンス

歯周病治療は「入れて終わり」ではありません。

治療後も定期的な検診やクリーニングを行い、歯周病の再発を防ぐことが大切です。当院では、3〜4か月に一度の定期メンテナンスをおすすめしており、清潔で安心なお口を保つためのサポートを続けています。

予防歯科に力を入れ、患者さんと共に生涯にわたる歯の健康を目指しています。治療後のメインテナンスまで一貫してサポートし、お口の健康を長く守ります。

歯周病を放置しないために

歯周病は、早期発見と適切な治療が何より重要です。

「歯茎が腫れている」「歯磨きのときに出血する」「口臭が気になる」「硬いものが噛みにくい」・・・こうした症状に心当たりがある方は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれ、初期段階では痛みが少なく、気づかないうちに進行してしまいます。しかし、放置すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。

当院では、佐野市内限定で無料送迎サービス(事前予約制)を実施しており、通院が難しい方もサポートしています。訪問歯科は水曜のみ対応していますので、お気軽にご相談ください。

ご予約は、お電話またはWEBのお問い合わせフォームから24時間受付可能です。「どこに相談すればいいか分からない」という方こそ、当院へお越しください。丁寧なカウンセリングで、不安の解消からお手伝いします。

生涯ご自身の歯で食べる喜びを守るために

「削らない・抜かない」治療を心がけ、生涯ご自身の歯で食べる喜びを守ります。

治療して終わりではなく、予防・メンテナンスまで一貫してサポートします。お子さまからご高齢の方まで家族みんなで通える「かかりつけ医」として、佐野市の皆さまの歯の健康を守り続けます。

歯周病で噛みにくさを感じている方、噛めない状態を放置している方は、ぜひ一度ご相談ください。しっかり噛める喜びを取り戻すお手伝いをいたします。

 

著者情報

いまいずみ歯科 院長

今泉 朋久(いまいずみ ともひさ

 

【経歴】

館林市出身

日本大学松戸歯学部卒業