歯周病が改善しない本当の理由とは?治療計画を見直すべき6つのサイン
歯周病治療を続けているのに、なかなか良くならないと感じていませんか?
歯みがきで出血する。歯ぐきが腫れている。口臭が気になる・・・
そんな症状が続いているのに、歯科医院に通っても改善しない。もしかすると、今の治療計画を見直すタイミングかもしれません。
歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、自覚症状が少ないまま進行します。
実は、日本人の歯を失う原因の第1位は歯周病です。30代以上の約3人に2人が歯周病にかかっているといわれています。
治療を受けているのに改善しない場合、細菌だけでなく「噛み合わせ」や「生活習慣」といった見落とされがちな原因が隠れていることがあります。
歯周病が改善しない6つのサイン

治療を続けているのに症状が良くならない場合、以下のようなサインが出ていないか確認してみてください。
1. 歯みがきのたびに出血が続く
治療を始めて数週間経っても、歯みがきのたびに出血が続く場合は要注意です。
出血は歯ぐきの炎症が続いているサイン。
適切な治療とセルフケアが行われていれば、通常は2〜3週間で出血は減少していきます。出血が続く場合、プラークコントロールが不十分か、歯石除去が完全でない可能性があります。
2. 歯ぐきの腫れが引かない
歯ぐきがブヨブヨしたり、パンパンに腫れたりする状態が続いている場合も、治療計画の見直しが必要です。
歯ぐきの腫れは、歯周ポケットの奥深くに歯石が残っている可能性を示しています。
表面的な歯石除去だけでは不十分で、歯ぐきの中の歯石を取り除く「ルートプレーニング」や、場合によっては「歯周外科治療」が必要かもしれません。
3. 歯のグラつきが増している
治療を受けているのに歯のグラつきが増している場合、歯を支える骨の破壊が進行している可能性があります。
歯周病が中等度から重度に進行すると、歯槽骨が溶けて歯がぐらつき始めます。
グラつきが増している場合は、現在の治療だけでは進行を止められていないサインです。より積極的な治療や、噛み合わせの調整が必要になることがあります。
4. 口臭が改善しない
歯周病治療を続けているのに口臭が改善しない場合、歯周ポケットの奥に細菌が残っている可能性があります。
歯周病菌は独特の臭いを発します。
口臭が続く場合、歯石除去が不十分だったり、セルフケアの方法に問題があったりすることが考えられます。また、歯周病以外の原因(舌苔や全身疾患)が隠れていることもあります。
5. 定期的に同じ場所が腫れる
治療後に一時的に良くなっても、定期的に同じ場所が腫れる場合は要注意です。
これは歯周病が再発しやすい状態にあることを示しています。
歯根の形が複雑だったり、歯ぎしりや食いしばりの影響を受けていたりする可能性があります。根本的な原因を見つけて対処しないと、再発を繰り返してしまいます。
6. 治療後の説明が不十分だと感じる
「どんな治療をしたのか」「今後どうすればいいのか」といった説明が不十分だと感じる場合も、治療計画を見直すタイミングです。
歯周病治療は患者さん自身のセルフケアが非常に重要です。
治療内容や今後の方針について十分な説明がないと、適切なセルフケアができず、治療効果が得られません。
歯周病が改善しない本当の理由

治療を続けているのに改善しない場合、以下のような原因が隠れていることがあります。
口腔ケアが不十分
歯周病治療で最も重要なのは、患者さん自身のセルフケアです。
歯科医院で歯石を取り除いても、日々のプラークコントロールが不十分だと、すぐにまた歯垢や歯石が形成されてしまいます。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使った丁寧なケアが必要です。正しいブラッシング方法を身につけることで、治療効果は大きく変わります。
生活習慣の乱れ
歯周病は「生活習慣病」の一種とも呼ばれています。
糖質の過剰摂取や頻繁な間食は、プラークの形成を促進します。また、睡眠不足やストレスは免疫力を低下させ、歯周病の悪化につながります。
喫煙も歯周病を悪化させる大きな要因です。
たばこの煙に含まれる有害物質は歯ぐきの血流を悪化させ、免疫機能を低下させます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病のリスクが数倍高いといわれています。
歯ぎしり・食いしばり
意外と見落とされがちなのが、歯ぎしりや食いしばりの影響です。
寝ている間の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりは、歯に過剰な力をかけ続けます。
この力が長年続くと、歯を支える骨や歯根にダメージを与え、歯周病を悪化させます。歯ぎしりや食いしばりがある場合は、マウスピースなどで歯を保護する必要があります。
噛み合わせの問題
噛み合わせが悪いと、特定の歯に過剰な力がかかり続けます。
この状態が続くと、その歯の周りの骨が破壊されやすくなり、歯周病が進行しやすくなります。
噛み合わせの調整や矯正治療が必要になることもあります。
全身疾患の影響
糖尿病などの全身疾患は、歯周病の治りを悪くすることがあります。
糖尿病があると免疫機能が低下し、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、歯周病が糖尿病を悪化させることもわかっています。
全身の健康状態を整えることも、歯周病治療には重要です。
治療が不十分
歯周ポケットが深い場合や、歯根の形が複雑な場合、通常のスケーリングだけでは歯石を完全に取り除けないことがあります。
歯ぐきの中の深い部分に歯石が残っていると、炎症は続きます。
このような場合は、ルートプレーニングや歯周外科治療が必要になります。また、定期的なメンテナンスが不足していると、再発しやすくなります。
治療計画を見直すべきタイミング
以下のような状況に当てはまる場合は、治療計画の見直しを検討してください。
治療開始から3か月経っても改善が見られない
適切な歯周病治療とセルフケアを行っていれば、通常は2〜3か月で症状の改善が見られます。
3か月経っても出血や腫れが続く場合は、治療方法やセルフケアの方法を見直す必要があります。
歯科医師に現在の状態を詳しく説明し、治療計画の変更を相談しましょう。
定期検診で歯周ポケットの深さが改善していない
歯周病の進行度は、歯周ポケットの深さで評価されます。
定期検診で歯周ポケットの深さを測定し、改善が見られない場合は、より積極的な治療が必要かもしれません。
4mm以上の歯周ポケットが残っている場合は、ルートプレーニングや歯周外科治療を検討する必要があります。
同じ場所が繰り返し腫れる
治療後に一時的に良くなっても、同じ場所が繰り返し腫れる場合は、根本的な原因が解決されていません。
歯根の形が複雑だったり、歯ぎしりの影響を受けていたりする可能性があります。
精密な検査を行い、原因を特定する必要があります。
セルフケアの方法がわからない
歯周病治療では、患者さん自身のセルフケアが非常に重要です。
しかし、正しいブラッシング方法や歯間ブラシの使い方がわからないまま自己流で続けていると、十分な効果が得られません。
歯科衛生士による丁寧なブラッシング指導を受けることが大切です。
治療内容や今後の方針について説明が不足している
「今日はどんな治療をしたのか」「次回は何をするのか」「どのくらいで良くなるのか」といった説明が不足していると感じる場合は、遠慮せずに質問しましょう。
治療内容を理解し、納得したうえで治療を受けることが重要です。
説明が不十分だと感じる場合は、セカンドオピニオンを求めることも検討してください。
安定した状態を保つための具体的なアプローチ

歯周病を改善し、安定した状態を保つためには、以下のようなアプローチが効果的です。
精密な検査で進行度を正確に把握する
歯周病治療では、まず現在の状態を正確に把握することが重要です。
歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の動揺度、レントゲンによる骨の状態などを詳しく検査します。
感覚的な診断ではなく、数値と画像に基づいて進行度を把握することで、科学的根拠のある治療計画を立てることができます。
進行段階に応じた適切な治療を受ける
歯周病は、歯肉炎から軽度・中等度・重度へと段階的に進行します。
進行度に応じて最適な治療を選択することが重要です。
**歯肉炎・軽度歯周炎**の場合は、スケーリングやルートプレーニングによる徹底的な歯石除去を行います。
**中等度歯周炎**の場合は、必要に応じて抗菌療法や歯周外科治療を実施します。
**重度歯周炎**の場合は、可能な限り歯を保存する治療や骨再生療法の提案を受けることができます。
正しいセルフケアを身につける
歯周病治療の成功には、患者さん自身のセルフケアが欠かせません。
歯科衛生士による丁寧なブラッシング指導を受け、正しい方法を身につけましょう。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間のプラークもしっかり除去することが大切です。
また、自分の歯並びや磨き方のクセに合わせた、より効果的なブラッシング方法を学ぶことで、治療効果は大きく向上します。
生活習慣を見直す
歯周病は生活習慣と深く関係しています。
糖質の過剰摂取や頻繁な間食を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
十分な睡眠とストレス管理も、免疫力を維持するために重要です。
喫煙している方は、禁煙を強くおすすめします。喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因であり、治療効果を著しく低下させます。
定期的なメンテナンスを継続する
歯周病は再発しやすい慢性疾患です。
治療後も3〜6か月ごとの定期検診を継続し、専門的なクリーニングと状態チェックを受けることが重要です。
定期的なメンテナンスにより、再発の兆候を早期に発見し、対処することができます。
長期的な口腔健康の維持には、継続的なプロフェッショナルケアが欠かせません。
全身の健康も見据えた管理
歯周病は、糖尿病・心疾患・脳梗塞・誤嚥性肺炎などとの関連が指摘されています。
お口だけでなく、全身の健康を守る視点から歯周病治療を行うことが大切です。
糖尿病などの全身疾患がある場合は、主治医と連携しながら治療を進めることが重要です。
いまいずみ歯科での歯周病治療

栃木県佐野市田島町にある当院では、歯周病の早期発見・早期治療に力を入れています。
精密な検査で進行度を正確に把握
当院では、歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の動揺度、レントゲンによる骨の状態などを詳しく検査します。
感覚的な診断ではなく、数値と画像に基づいて進行度を把握することで、科学的根拠のある治療計画を立案します。
検査結果は分かりやすく説明し、不安や疑問を解消したうえで治療を進めています。
進行段階に応じた適切な治療
当院では進行度に応じて最適な治療を選択しています。
歯肉炎・軽度歯周炎の場合は、スケーリングやルートプレーニングによる徹底的な歯石除去を行います。
中等度歯周炎の場合は、必要に応じて抗菌療法や歯周外科治療を実施します。
重度歯周炎の場合は、可能な限り歯を保存する治療や骨再生療法の提案を行います。
「できる限り歯を残す」ことを基本方針に、症状に応じた治療を行っています。
痛みに配慮した治療体制
歯周病治療は「痛そう」というイメージを持たれがちですが、当院では必要に応じて表面麻酔や局所麻酔を使用し、できるだけ快適に治療を受けられるよう配慮しています。
丁寧な処置と細やかな声かけにより、歯科治療に不安を抱える方にも配慮した環境を整えています。
長期的なメンテナンス重視
歯周病は再発しやすい慢性疾患です。
治療後も3〜6か月ごとの定期検診を推奨し、専門的なクリーニングと状態チェックを継続します。
患者さまの生活習慣に合わせたブラッシング指導やセルフケアアドバイスも行い、長期的な口腔健康の維持をサポートしています。
全身の健康も見据えた歯周病管理
歯周病は、糖尿病・心疾患・脳梗塞・誤嚥性肺炎などとの関連が指摘されています。
当院ではお口だけでなく、全身の健康を守る視点から歯周病治療を行い、予防の重要性を丁寧に伝えています。
こんな方におすすめです
以下のような症状がある方は、早めの受診をおすすめします。
- 歯みがきで出血する
- 歯ぐきが腫れている・下がってきた
- 口臭が気になる
- 歯がぐらつく
- 長期間歯科検診を受けていない
- 治療を続けているのに改善しない
歯周病は自覚症状が少ないまま進行する病気です。
少しでも気になる症状があれば、早めの受診が歯を守る第一歩となります。
通いやすい診療体制
当院は、ショッピングモール敷地内に駐車場を完備しており、お車でも通いやすい環境です。
診療時間は9:30〜13:00、14:30〜19:00で、土曜日も診療対応しています。
休診日は水曜・日曜・祝日です。
仕事や学校帰りにも通いやすい診療時間となっています。
まとめ
歯周病治療を続けているのに改善しない場合、細菌だけでなく「口腔ケアの不足」「生活習慣の乱れ」「歯ぎしり・食いしばり」「噛み合わせの問題」といった見落とされがちな原因が隠れていることがあります。
治療開始から3か月経っても改善が見られない、定期検診で歯周ポケットの深さが改善していない、同じ場所が繰り返し腫れるといった場合は、治療計画を見直すタイミングです。
歯周病を改善し、安定した状態を保つためには、精密な検査、進行段階に応じた適切な治療、正しいセルフケア、生活習慣の見直し、定期的なメンテナンスが重要です。
当院では、精密検査・段階別治療・痛みに配慮した処置・長期メンテナンスを軸に歯周病治療を行っています。
歯周病は放っておくと歯を失う原因になります。
少しでも気になる症状があれば、早めにご相談ください。
一緒に、生涯ご自分の歯で食事をし、笑顔でいられる未来を目指しましょう。
著者情報
いまいずみ歯科 院長
今泉 朋久(いまいずみ ともひさ)

【経歴】
館林市出身
日本大学松戸歯学部卒業