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2026/01/30 歯周病

歯周病を放置すると最終的にどうなる?治療の限界と選択肢

歯周病を放置すると最終的にどうなる?治療の限界と選択肢

「歯ぐきが腫れている気がする」「歯みがきをすると血が出る」・・・こうした症状を感じながらも、痛みがないからと放置していませんか?

歯周病は日本人成人の約8割が罹患している国民病です。

初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうのが最大の特徴です。

しかし、放置すれば確実に悪化します。

歯を失うだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、歯周病を放置した場合に起こる変化と、治療の限界、そして抜歯が避けられない状態になった際の選択肢について、専門的な視点から詳しく解説します。

 

歯周病の初期症状を見逃さない

歯周病の初期段階では、次のような症状が現れます。

  • 歯を磨くと出血がある
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 口の中にネバつきを感じる
  • 口臭が気になる
  • 歯がしみる

これらは比較的小さな異変です。

しかし、この段階で歯科医院を受診すれば、進行を食い止めることができます。

歯周病の原因は、歯と歯ぐきの間に蓄積された「歯垢(プラーク)」です。

歯垢には数億もの細菌が潜んでおり、この細菌が歯ぐきに感染することで炎症が起こります。

初期の「歯肉炎」であれば、念入りなブラッシングや歯科医院での適切なプラークコントロールで改善できることがほとんどです。

 

中度の歯周病・・・骨の破壊が始まる

初期症状を放置すると、歯周病は中度へと進行します。

この段階では、歯を支えている骨(歯槽骨)の半分近くが破壊された状態になります。

歯ぐきの炎症が進み、出血の頻度が増え、歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになります。

冷たいものがしみるようになり、口臭がきつくなります。

歯ぐきから膿が出たり、歯がぐらついて動くなどの症状も現れます。

中度の歯周病になると、歯科医院でのクリーニングだけでは改善しない場合があります。

歯ぐきの切開などの外科的処置が必要になることもあります。

「歯周外科治療」では、歯肉を切開・剥離し、直視下で歯石や不良肉芽を除去する「フラップ手術」が基本術式となります。

深い「歯周ポケット」(5~7mm以上)や複雑な根分岐部では、非外科治療の限界があり、器具が届かず感染源が残るためです。

この段階でしっかりと治療を受ければ、歯を残せる可能性は十分にあります。

 

重度の歯周病・・・抜歯が避けられない状態へ

さらに放置すると、骨の半分以上が破壊され、歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」が深くなり、中に膿が溜まって歯ぐきが腫れあがります。

歯はグラグラの状態になり、それほど固くないものでも噛むと痛みが生じるようになります。

最悪の場合は自然に歯が抜け落ちてしまうこともあります。

重度になると、進行具合によっては周りの歯に悪影響を与える可能性があるため、あえて抜歯せざるを得ないこともあります。

抜歯が必要になる医学的理由は、主に以下の3つです。

  • 重度の虫歯・・・歯の大部分が崩壊し、修復不可能な状態
  • 歯根破折・・・歯の根が割れて感染源となっている状態
  • 重度の歯周病・・・歯を支える骨が大幅に失われ、保存が困難な状態

これらの状態では、もはや取り返しのつかない状況になっています。

 

歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病の恐ろしさは、口の中だけにとどまりません。

歯周病が慢性的に続くと、常に炎症と戦わねばならないため、免疫機能が低下します。

感染症にかかりやすくなるほか、糖尿病などの全身疾患につながる可能性があります。

炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。

具体的には、以下のような疾患との関連が指摘されています。

  • 心臓血管疾患・・・狭心症・心筋梗塞のリスクが高まる
  • 脳血管疾患・・・脳梗塞のリスクが高まる
  • 糖尿病・・・血糖値のコントロールが悪化する
  • 誤嚥性肺炎・・・高齢者の死亡原因となる
  • アルツハイマー病・・・悪化の引き金となる可能性
  • 低体重児出産・・・妊婦の場合、早産のリスクが高まる

歯周病原因菌が血管内に侵入すると、動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が形成されます。

血液の通り道は細くなり、プラークが剥がれて血の塊ができると、その場で血管が詰まったり、血管の細いところで詰まったりします。

また、歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼし合う関係にあります。

歯周病菌の死骸が持つ内毒素は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうのです。

出典日本臨床歯周病学会「歯周病が全身に及ぼす影響」より作成

 

抜歯後の治療選択肢

抜歯が避けられない状態になった場合でも、失った歯を補う治療法があります。

主な選択肢は以下の3つです。

入れ歯(義歯)

取り外し可能な人工歯です。

部分入れ歯と総入れ歯があります。

メリット・・・治療期間が短い、比較的安価、多くの歯を失った場合にも対応可能

デメリット・・・違和感がある、外れやすい、噛む力が弱い、清掃が必要

ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削り、連結した人工歯を被せる治療法です。

メリット・・・固定式で違和感が少ない、噛む力が比較的強い、治療期間が短い

デメリット・・・健康な歯を削る必要がある、支えとなる歯に負担がかかる、清掃が難しい部分がある

インプラント

顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する治療法です。

メリット・・・自分の歯のようにしっかり噛める、見た目が自然、隣の歯を削らない、骨の吸収を抑制、長期安定性が高い

デメリット・・・外科手術が必要、治療期間が長い(約2~6か月)、費用が高い、骨量が不足している場合は骨造成が必要

 

いまいずみ歯科のインプラント治療

当院では、失った歯を自然な見た目と噛み心地で取り戻すインプラント治療に力を入れています。

「入れ歯が合わない」「見た目が気になる」「もう一度しっかり噛みたい」・・・そんなお悩みを抱えている方に、最適な治療をご提供します。

当院のインプラント治療が選ばれる5つの理由

  1. 精密診断と徹底計画

歯科用CTで骨量・神経走行を立体的に把握し、デジタルシミュレーションで埋入位置・角度・深度を事前設計します。

安全性と正確性を高めることができます。

  1. サージカルガイドで正確埋入

CTデータから作製した手術用の型(サージカルガイド)により、計画通りの位置に正確に埋入します。

神経・血管リスクの低減と低侵襲を両立できます。

  1. 世界的に信頼される素材

生体親和性・長期安定性に優れたストローマン社製のインプラントを採用しています。

  1. 骨造成にも対応

骨量が不足するケースには、GBR・ソケットリフト・サイナスリフト等の骨造成で対応します。

難症例でも治療可能性を広げることができます。

  1. 術後管理まで一貫サポート

3~4か月ごとの定期メンテナンスでインプラント周囲炎を予防し、咬合の調整・クリーニングまで含めて長期的な安心を提供します。

治療の流れ

  • カウンセリング・精密検査(レントゲン/CT)
  • 治療計画のご説明(本数・期間・費用・リスク)
  • お口の環境整備(虫歯・歯周病治療/必要に応じて骨造成)
  • インプラント埋入手術(低侵襲・局所麻酔)
  • 骨結合期間(オッセオインテグレーション/約2~6か月)
  • 上部構造の製作・装着(噛み合わせ微調整)
  • 定期メンテナンス(3~4か月ごと)

症例により期間・回数は異なります。

詳細は診査診断後に個別にご案内します。

こんな方におすすめ

  • 入れ歯の違和感・外れやすさが気になる
  • 周囲の健康な歯を削らずに治したい
  • しっかり噛める長期的な回復を目指したい
  • 見た目の自然さも妥協したくない

適切なケアで10年以上の機能が期待できる長期安定性のあるインプラント治療を提供しています。

 

予防と定期メンテナンスの重要性

歯周病は治療をしない限り治りません。

しかし、予防は可能です。

そして、予防こそが最も効果的な治療法です。

歯周病の予防には、次のことが重要です。

  • 正しい歯磨き・・・毎日の丁寧なブラッシングで歯垢を除去
  • 定期健診・・・半年に一度は歯科医院でメンテナンスを受ける
  • 生活習慣の見直し・・・栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動
  • 禁煙・・・喫煙は歯周病と密接な関係がある

歯石はセルフケアでは取り除けません。

歯科医院での定期的なクリーニングが必要です。

また、定期健診では歯垢の除去だけでなく、歯磨き指導や生活指導も受けることができます。

歯周病の予防にとても役立ちます。

当院では、「削らない・抜かない」治療を心がけ、天然歯の保存を最優先にしています。

治療して終わりではなく、予防・メンテナンスまで一貫してサポートします。

佐野市内限定で無料送迎サービス(事前予約制)も実施しており、通院が難しい方も安心して通院できる環境を整えています。

 

まとめ・・・手遅れになる前に行動を

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。

しかし、放置すれば確実に進行し、最終的には歯を失うだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼします。

「歯ぐきが腫れている」「歯みがきで血が出る」・・・こうした小さな異変に気づいたら、すぐに歯科医院を受診してください。

早期発見・早期治療が、あなたの歯を守る最善の方法です。

もし抜歯が避けられない状態になっても、インプラント治療などの選択肢があります。

「もう噛めない」とあきらめる必要はありません。

当院では、丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明で、治療内容・期間・費用を事前にしっかり共有し、ご納得いただいてから治療を始めます。

「どこに相談すればいいか分からない」・・・そんな時こそ、当院へお気軽にご相談ください。

お電話またはWEBのお問い合わせフォームから24時間受付可能です。

あなたの歯を守るために、今日から行動を始めましょう。

 

著者情報

いまいずみ歯科 院長

今泉 朋久(いまいずみ ともひさ

 

【経歴】

館林市出身

日本大学松戸歯学部卒業