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2025/11/28 虫歯

「甘いものは虫歯の原因」は間違い?歯科医が教える虫歯の真実と対策

「甘いものを食べると虫歯になる」・・・誰もが子どもの頃から聞かされてきた言葉ですよね。

でも、実はこれ、100%正しいわけではないんです。

甘いものを一切食べない人でも虫歯になることがありますし、逆に甘いものが好きでも虫歯にならない人もいます。虫歯のメカニズムを正しく理解すれば、もっと効果的な予防ができるようになります。今回は、歯科医として皆さまに知っていただきたい「虫歯の真実」と「本当に効果的な対策」についてお話しします。

虫歯の本当の原因とは?

虫歯は、お口の中にいる「ミュータンス菌」という細菌が主な原因です。

この菌は、糖分をエサにして酸を作り出し、その酸が歯の表面(エナメル質)を溶かしていきます。これが虫歯の始まりです。ここで重要なのは、ミュータンス菌が好むのは「甘いもの」だけではないということ。実は、ご飯やパン、麺類などの炭水化物も体内で糖に分解されるため、虫歯菌の栄養源になるのです。

「甘さ」ではなく「糖質」が問題

多くの方が誤解しているのは、「甘いから虫歯になる」という点です。

実際には、甘さを感じなくても糖質を含む食品はたくさんあります。ポテトチップスやクラッカー、白米、うどんなど、甘くない食べ物でも虫歯のリスクはあるのです。むしろ、アイスクリームのように甘くてもすぐに流れていく食品より、ポテトチップスのように歯にくっつきやすい食品の方が、虫歯になりやすいこともあります。

「脱灰」と「再石灰化」のバランス

お口の中では、食事のたびに「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。

脱灰とは、酸によって歯の表面が溶かされること。再石灰化とは、唾液の力で歯の表面が元に戻ることです。食べ物が口に入ると2〜3分で脱灰が始まりますが、再石灰化には約20〜40分かかります。つまり、だらだらと食べ続けると、再石灰化が追いつかず、虫歯になりやすくなるのです。

意外と知らない「虫歯になりやすい食品」ランキング

甘くないのに虫歯リスクが高い食品があることをご存じですか?

ここでは、意外と見落とされがちな「虫歯になりやすい食品」をご紹介します。

第1位:ポテトチップス・スナック菓子

でんぷんと油の組み合わせは、歯に非常に残りやすい性質があります。

しかも、ついついだらだらと食べ続けてしまうため、お口の中が長時間酸性状態になってしまいます。食べた後は、水やお茶で口をゆすぐか、できれば歯磨きをするようにしましょう。

第2位:白ごはん・パン・粉もの系

味は甘くなくても、米や小麦は糖質のかたまりです。

特に就寝前にこれらを食べた場合は、必ず丁寧に歯を磨くようにしてください。寝ている間は唾液の分泌が減るため、虫歯菌が活動しやすくなります。

第3位:ドライフルーツ

健康的なイメージがあるドライフルーツですが、濃縮された果糖と強い粘着性が虫歯のリスクを高めます。

歯に貼りついて長時間残留するため、食べた後はしっかりと水を飲む、フロスで歯間清掃をするなどの習慣を心がけましょう。

第4位:うどん・パスタなどの炭水化物メニュー

やわらかい麺類は、食べた後に歯に付着しやすいだけでなく、外食時など食後のケアがされにくいのも問題です。

外食後はうがいやガムで唾液を促すのが効果的です。できれば帰宅後に歯磨きをしましょう。

第5位:クラッカー・米菓類

香ばしく塩気のあるクラッカーやせんべいは、主成分がでんぷんです。

歯にくっつきやすく、砕けた小さなかけらが歯の隙間に残ることで、知らないうちに虫歯菌の栄養源になります。食後は水やお茶で口をゆすぎ、可能なら歯間ブラシなどで丁寧に清掃しましょう。

虫歯予防の基本は「歯磨き」だけじゃない

「虫歯予防=歯磨き」と考えている方が多いのですが、それだけでは不十分です。

虫歯予防には、食生活の改善とお口のケアの両方が必要なんです。

食べ方のタイミングが重要

だらだらと食べ続けるのは、虫歯の最大の原因です。

間食の回数を減らし、食事は決まった時間にしっかり摂るようにしましょう。食後は早めに口をゆすぐか、歯を磨くことで、お口の中が酸性状態になる時間を短くできます。

唾液の力を活用する

唾液には、お口の中を中和する力や、歯を修復する力があります。

よく噛んで食べることで唾液の分泌が促進されます。また、キシリトール入りのガムを噛むのも効果的です。キシリトールは虫歯菌が酸を作れない成分なので、虫歯予防に役立ちます。

フッ素の活用

フッ素は歯を強くし、虫歯菌が酸を作るのを邪魔する働きがあります。

ただし、最近の研究では、カンジダ菌という口の中にいるカビの一種がフッ素に対して強い抵抗力を持っていることも分かってきました。フッ素を塗ったからといって安心せず、食生活と口腔ケアの両方をしっかり行うことが大切です。

いまいずみ歯科が実践する虫歯予防アプローチ

当院では、「削らない・抜かない」治療を心がけています。

虫歯になってから治療するのではなく、虫歯にならないための予防に力を入れているのです。丁寧なカウンセリングで、患者さま一人ひとりのお口の状態や生活習慣を把握し、最適な予防プランをご提案しています。

定期メンテナンスの重要性

3〜4か月に一度の定期メンテナンスで、お口の健康状態をチェックします。

プロによるクリーニングで、ご自身では取りきれない歯垢や歯石を除去し、虫歯や歯周病を予防します。早期発見・早期対応で、大切な歯を守ることができます。

お子さまの虫歯予防

歯が生え始める生後6〜8か月頃から、口腔ケアを始めることが大切です。

最初は清潔なガーゼで拭くだけで十分。上下の前歯が4本ずつ生え揃ったら、小さく柔らかい歯ブラシを使い始めましょう。1歳半頃になると奥歯が生えてきますので、溝の部分をしっかり磨くことが重要です。

佐野市の皆さまに寄り添う地域密着型歯科医院

いまいずみ歯科は、お子さまからご高齢の方まで家族みんなで通える「かかりつけ医」を目指しています。

佐野市内限定で無料送迎サービス(事前予約制)も実施しており、通院が難しい方もサポートしています。訪問歯科は水曜のみ対応していますので、お気軽にご相談ください。

まとめ:虫歯予防は「知識」と「習慣」の両輪で

「甘いものは虫歯の原因」というのは、完全に間違いではありませんが、正確ではありません。

虫歯の本当の原因は、糖質を含む食品と、だらだら食べる習慣、そして不十分な口腔ケアです。甘くない食品でも虫歯のリスクはありますし、逆に甘いものを食べても、正しいケアをしていれば虫歯は予防できます。

大切なのは、虫歯のメカニズムを正しく理解し、食生活と口腔ケアの両方を見直すこと。そして、定期的な歯科検診で、プロのチェックとクリーニングを受けることです。

「削らない・抜かない」治療を心がけ、生涯ご自身の歯で食べる喜びを守る・・・それが私たちいまいずみ歯科の願いです。

お口のお悩みや虫歯予防について、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。丁寧なカウンセリングで、不安の解消からお手伝いします。

ご予約はお電話またはWEBのお問い合わせフォームから24時間受付可能です。佐野市の皆さまの健康なお口を守るため、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。

著者情報

いまいずみ歯科 院長

今泉 朋久(いまいずみ ともひさ

 

【経歴】

館林市出身

日本大学松戸歯学部卒業